診療内容
Medical
網膜静脈閉塞症・網膜動脈閉塞症
カメラのフィルムに相当する
網膜の血管がつまってしまう病気です。
眼の中にも、動脈と静脈という２つの血管が走っています。
高血圧や生活習慣病、加齢によって眼の中の動脈に動脈硬化が起こると
近くの静脈が押しつぶされ、血管が詰まったり血液が網膜内で出血することがあります。
当院ではレーザー治療・抗VEGF 硝子体注射による治療を行っています。
網膜静脈閉塞症
静脈閉塞の場合は、心臓にもどれなくなった血液が網膜内で出血し、眼底出血や黄斑のむくみをひきおこし、視力低下やゆがみが生じます。
治療は、むくみをおさえる抗ＶＥＧＦ薬の硝子体注射や、レーザー光凝固、また内科的に血圧管理が非常に重要です。
出血やむくみが減少するまで長期間にわたる経過観察が必要です。
特に広範囲で静脈還流が阻害された場合は、血の巡りが不良となり、血管新生緑内障（非常に難治）を引き起こすことがあり、
レーザー光凝固をしっかり周辺部まで行う必要があります。
網膜静脈閉塞症のレーザー治療
当院では、網膜静脈閉塞症のレーザー光凝固治療を行っております。
網膜動脈閉塞症
動脈閉塞は緊急疾患です。突然、急に眼がみえなくなった、一部視野が急にかけたなどの症状がおこります。
網膜に栄養を送っている動脈が急激につまり、網膜へ必要な酸素や栄養が突然供給されなくなり、急激な視力低下をきたします。
網膜の神経細胞が虚血の耐えうる時間は非常に短く、動脈が再疎通しなければ、視力は戻りません。
眼球マッサージや、眼圧をさげる処置が行われます。動脈硬化や不整脈などで生じた血栓が血流にのって運ばれ動脈閉塞をひきおこします。
高血圧や高脂血症、糖尿病などに注意し、禁煙することも重要です。
